2013/09/03

中高生と理科


9月になりました!
全国の中学高校生は、また学校の始まりですね。


とても個人的な話なのですが、
今月は、6月に教育実習に行った学校の文化祭があります。
また子供たちに会えるのが楽しみ(^O^)


実習で私が担当させていただいたのは、中学1年生と3年生の生物。
範囲は細胞や細胞分裂、遺伝子についてでした。

中学生の私は、大学で生化学を勉強したあと、
まさかスポーツ科学で物理(赤点ぎりぎりだった)の勉強を自分がしているなんて全く考えておらず、母校の先生たちもびっくりです。笑

そんな異なる2つの理科の分野を見てきた実習生として、
「いろんな道を選べる中学生に、理科の世界の広がりを伝えたい」という気持ちで、
関連する研究の話も取り入れた授業を作ること意識していました。


ある日の体育後の授業、教壇に立っていると、
頑張って聞こうとしてくれているけど、ウトウトしている生徒たち・・・

「みんな、いま生物の細胞や遺伝子について勉強していて、興味わかない~って子もいるよね。
けどね、この生物の勉強の先には、最先端の薬を作る研究や、
どうやったらスポーツで強くなるか!?っていう研究、スポーツの道具の開発につながっていったりするんだよ!びっくりでしょ!?
例えば、足を速くしたいとき、ダイエットしたいとき・・・」

と、私の周りで繰り広げられている研究の話を始めると…
 
今にも机に顔がくっつきそうだった運動部の男子生徒が、ん!?っと起き上がり(゜o゜)
おしゃれに敏感な女子生徒の目がさらに大きくなり(@_@)
「先生、生物って面白いですね!その先が気になります!もっと知りたい!理科って生活とすごくつながっているんですね!」という声が!

 
子供たちが目を輝かせて聞いてくれている姿や、
「生物が苦手だったけど、その先のつながりを知って面白いと思えるようになった!」という寄せ書きの言葉を見て、
研究の世界にいるからこそ、子供たちや社会に向けて発信できることがあると感じました。

大学院では、伝えることのプロになる勉強はしていませんが
私自身がもっと知識と知恵をつけて、
 “研究者が真剣に取り組んでいる内容や想い“を『伝える』ことを大事にしたいなぁ!と思った体験でした。

 

「今日は僕が先生の代わりに板書してあげるよ~!」と、黒板に絵を描いて待っていてくれる1年生。
「先生の授業中に描くイラストかわいい!教えてください!」「足速くなりたいよ、先生!」と言ってきてくれる3年生。
「早く先生になってこのクラスに戻ってきて!」と言ってくれる優しい生徒たち(嬉しい(;_:)!!!!)に囲まれ、
どれだけ授業準備で寝るのが遅くなっても、なぜかどんどん元気になっていく
そんな不思議な、楽しい3週間でした。
 
忘れられない3週間でした!
 


理科、生化学、バイメカっていいかも!ってちょっとでも感じるような、もっと面白い理科の話が出来るように、
私もまだまだだくさん勉強しなきゃー!!!
子供は本当にかわいい!!!!はやく私も結婚したーい!!!(個人的)

と、この先の人生の楽しみが、さらに増えてしまいました♪♪
まずは、目の前にあることを頑張っていきたいと思います!
 
 
 
修士2年 内海
 


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